ドアは開いている The door is open
comuramai's third photo collection

¥6,000+tax
Accordion-fold binding with slipcase
16pages 130×170mm | color
2026 limited edition of 150 copies

この白い肌は母から受け継いだと思っていた。私たちの肌の色は、疑いようのない繋がりに見えていた。けれど最近になって、会ったことのない父方の祖父が色白だったと知った。思えば父の妹も、その子どもの肌も白い。体から伸びている糸は、あらゆるところで絡まっていた。

母が亡くなって十三年が経つ。共有した時間は遠ざかるが、母に似た色が視界を横切らない日はなかった。繰り返し母を思い出すうちに、いつしか私の体は過去へと通じる扉になった。しかし、長く無視していた別の可能性によって、その行き先は母だけではなくなりつつある。

怪我の痛みや皮膚の変化を通して、私は誰かの気配をより強く意識する。過去と未来は、いつも同時にこの体へと向かっていた。血縁を越えて、別々だったはずの体は重なり、やがてひとつの大きな扉になる。私たちはここから、いつでもあちら側に手を振ることができる。

写真 / 文 / 編集:コムラマイ
装丁:鈴木健太
印刷:加藤文明社
紙:大和板紙
加工:東北紙業社 / 小林断截 / タカクラ印刷 / コスモテック
協力:窪田実莉

Photography, Text and Editing: comuramai
Book Design: Kenta Suzuki
Printing: Kato Bunmeisha
Paper: Daiwa Itagami
Finishing: Tohoku Shigyosha / Kobayashi Dansai / Takakura Printing / Cosmotech
Special Thanks: Minori Kubota

No part of this book may be reproduced in any form without permission of the photographer.